データ基盤整備による情報活用体制の構築支援

ファッション/メディア
データ統合, スキーマ設計, GAS運用, BigQuery基盤構築, タグ設計整備

Google Sheets, Google Apps Script, BigQuery, SQL, JSONスキーマ設計, GitHub

  • クライアント:株式会社INFASパブリケーションズ
  • プロジェクト名:社内横断データ構造の統一と基盤整備(データエンジニアリング支援)

部門間に分断されたデータ構造を統合するスキーマ設計と基盤構築

非エンジニアでも扱える運用設計で、属人性と管理負担を同時に解消

タグ・広告・レコメンド連携など多用途に活きる拡張可能な基盤へ

社内に散在するデータ構造の分断が活用の壁に

株式会社INFASパブリケーションズ様では、記事・商品・広告・ユーザーなどの多様なデータが各部門ごとに独立して管理されており、統一的な分析や連携活用が難しいという課題を抱えていました。特に、検索性の高いタグ付けやレコメンドエンジンへの接続、広告配信最適化など、データ活用の広がりを見据えた施策が進めにくい状況にありました。

加えて、更新作業は部門ごとに属人化しており、スキーマの違いやフォーマットの不統一が原因で情報連携や運用の安定性にも影響が出ていました。こうした状況を打破し、編集部門・マーケ部門・広告部門が同じデータ基盤を共有しながら自律的に運用できる体制を整備することが、本プロジェクトの目的でした。

スキーマ統合とBigQuery連携による運用可能なデータ基盤設計

まず、各部門にヒアリングを行い、現行のデータスキーマを可視化。記事メタデータと商品情報、広告属性との関係性をマッピングし、共通スキーマ案を設計しました。そのうえで、BigQueryを基盤に据えたデータ正規化ロジックと変換処理を構築し、データの整合性と活用性を両立する設計としました。

加えて、非エンジニアの現場担当者でもデータを更新できるよう、Google SheetsとApps Scriptによる変換シートを実装。フォーム入力感覚でスキーマ構成の更新が可能になり、現場でのスピード感を損なわずに運用できる仕組みを構築しました。プロジェクト期間中は、要件整理・PM・データ設計・GAS開発まで一貫して伴走し、納品後にはマニュアルやトレーニングによる定着支援も実施しました。

データ活用の土台を整備し、
検索・レコメンド・広告配信の共通基盤に

本プロジェクトの成果として、商品データと記事を連動させた自動タグ付けや、広告データとの整合的な連携が可能となり、部門横断での情報活用体制が整いました。これにより、検索機能やレコメンドシステム、広告配信戦略などへの応用も視野に入った、メディアとしての拡張性が高いデータ基盤が整備されました。

また、運用面においても、日常の更新・管理業務がGoogle Sheets上で完結する仕組みが実現され、工数や属人性の大幅な削減に成功しています。今回の整備によって、社内で眠っていたデータが有機的に接続され、今後のマーケティング施策やUX改善の前提となる、柔軟かつ持続可能なデータ運用体制が確立されました。

  • クライアント:株式会社INFASパブリケーションズ(業種:ファッション/メディア)
  • プロジェクト名:社内横断データ構造の統一と基盤整備(データエンジニアリング支援)
  • 課題:記事・商品・広告などが部門ごとに別構造で活用が困難、運用の属人化とスキーマ不統一
  • 提供内容
    • 各部門のデータスキーマ統合設計
    • BigQuery+GASによるデータ変換・正規化ロジック構築
    • Google Sheetsによる運用者向け更新インターフェースの開発
    • 担当者向けマニュアルと定着支援
  • 成果
    • 自動タグ付け・広告連携・レコメンドへの応用が可能に
    • 管理工数と属人化を大幅に削減
    • データ活用基盤として社内展開が可能な状態を実現
  • 開発期間:約2ヶ月
  • 費用帯:1000万円〜2000万円
  • 技術スタック:Google Sheets, Google Apps Script, BigQuery, SQL, JSONスキーマ設計, GitHub
  • 公開URL:非公開(社内業務改善システム)