
業界/業種 | Industry
交通/地域福祉/高齢者支援/地域限定SNS, 回覧板のデジタル化/高齢者向けUX/PWAアプリ展開
技術スタック | Technologies
WordPress, PWA, HTML/CSS, JavaScript, Figma
- クライアント:小田急電鉄株式会社
- プロジェクト名:地域型SNSプロダクト開発支援(いちのいち)
01
セールスポイント
01
地域のつながりを回復する「デジタル回覧板」モデルの実装
02
高齢者・地域住民に優しい設計とアプリ化支援(PWA)
03
自治体・民生委員の現場課題に即した設計と導入支援
02
課題
独居高齢者や地域の分断を越える「デジタル回覧板」が必要
小田急電鉄株式会社様が主導する地域共創プロジェクト「いちのいち」では、地域内でのコミュニケーション希薄化という深刻な課題に直面していました。特に、独居高齢者や子どもが地域を離れた高齢世帯、町内会活動への参加が難しい家庭などが増加しており、町内会や民生委員が情報を届ける手段が限られていました。
従来は紙の回覧板を通じて情報を共有していましたが、物理的な配布には限界があり、情報の非対称性や伝達漏れが課題となっていました。加えて、自治体や町内会側も、業務効率の観点から回覧業務や世帯対応のデジタル化が求められており、「地域内限定」「誰でも使える」「温度感を伝えられる」新しいツールの構築が必要とされていました。
03
ソリューション
WordPress+PWAによる地域限定SNSの開発とアプリ化支援
私たちは、Webベースで手軽に利用できる地域SNSプロダクトをWordPressで構築し、初期段階では投稿・閲覧・コメントといった基本機能を実装。UIは高齢者にもやさしい設計とし、回覧板のように情報が「順に読まれていく」体験を再現する設計としました。投稿カテゴリには、町内会からのお知らせ、ゴミ出し日程、イベント告知など、地域生活に密着した情報が自然に流れるように構成しました。
さらに、将来的な普及と利用促進を視野に入れ、WebアプリをベースにしたPWA(プログレッシブウェブアプリ)化を実施。スマートフォンにインストール可能なアプリの形で展開することで、日常的に使いやすく、地域住民にとって親しみのあるコミュニケーション基盤として設計しました。民生委員の情報管理・投稿支援も可能な設定となっており、自治体や町内会からの導入しやすさにも配慮しています。

04
結果
地域の声がつながるプラットフォームとして
高齢者と自治体を橋渡し
プロダクトは地域内で試験運用され、回覧板の代替手段としての実用性が評価されました。特に、普段外出が難しい高齢者からは「地域とつながれて安心できた」との声もあり、情報の受発信の双方向性が、単なる伝達ツールを超えた「つながりの感覚」を生み出すことに成功しました。
自治体側からも、民生委員の業務負荷軽減や、投稿状況の可視化といった効果が確認されており、今後は他地域や他自治体への横展開も視野に入れた運用支援が進められています。本プロジェクトは、テクノロジーによって地域の社会課題を解決するモデルケースとして注目されつつあります。

05
実績概要
- クライアント:小田急電鉄株式会社(業種:交通/地域共創)
- プロジェクト名:地域型SNSプロダクト開発支援(いちのいち)
- 課題:独居高齢者との接点不足、地域内の連絡体制の非効率、自治体・町内会の業務改善ニーズ
- 提供内容:
- WordPressによるWeb型SNSの設計・開発
- 投稿UI・コメント機能設計、閲覧導線構成
- PWA化によるアプリ展開支援
- ディレクション業務(コンセプト設計・仕様整理)
- 成果:
- 回覧板のデジタル代替として高齢者に好評
- 民生委員・自治体の業務軽減に寄与
- 地域限定コミュニケーションのモデル構築
- 開発期間:6〜9ヶ月
- 費用帯:1000万円〜3000万円
- 技術スタック:WordPress, PWA, HTML/CSS, JavaScript, Figma
- 公開URL:非公開(地域限定アプリ)